メガネレンズの基礎知識

メガネ屋さんでレンズの種類を聞くと、薄型、超薄型、標準型と数種類のレンズを奨められることがあります。
薄型、超薄型といっても、どこに違いがあるかご存知ですか。
簡単に言うと素材の違いですが、その素材にもレンズの基本的要素として屈折率、アッべ数、比重の3つがあります。

屈折率

屈折率とは光を曲げる力、どのくらいの率で光が曲がるかということです。
お風呂に足を入れると曲がって見えますよね、なぜ曲がって見えるかというと
水の屈折率が空気の屈折率よりも強いからです。
光は違った物質に入ると曲がる性質があります。これを光の屈折といいますが
この屈折の割合を示す値として屈折率が使われています。
空気中の屈折率を1.0としていますが、プラスチックのメガネレンズで標準型は1.50 ですので
空気中の光はレンズを通過することにより曲げられるということになりま す。
したがって薄型の屈折率1.6のレンズではより大きく光を曲げますので、同じ度数の レンズ
でも屈折率の大きい方がレンズの厚みは薄くなります。
        


アッベ数

光はプリズムを通過するとの7色に分かれます。
これを色分散といい、色分散の大きさを表す値をアッべ数といいます。
アッベ数の低いレンズほど色分散がおおきくなり、
像の周辺部に赤や青の色がついて見えます。
よってアッべ数の大きいほど色分散は少なくなり
ますので、よいレンズということになります。
しかし、レンズの素材はレンズを薄くするために
屈折率を高くすると、アッベ数は小さくなる性質が
あるため、高屈折率のレンズほどアッベ数が低い
傾向にあります。

しかし、現在日本で発売されているレンズは、アッベ数が低いから見えにくいということは
ないため度数と厚みのバランスでレンズを選択すれば良いと思います。


比重

比重とは、ある物質の体積の重さと、同じ体積の水の重さを比較する時に用いられる数値です。
この比重が低いほど軽いことになります。
標準型のプラスチックレンズは、比重1.32で、水の1.32倍の重さということになります。
また屈折率の高いレンズほど比重が大きくなる傾向があるため、(特にガラスレンズは)厚みと重さのバランスでレンズを選択する
必要があります。

以上がレンズのスペックを示す基本的な三要素ですが、その他、@均質であり透明である、A耐久性に優れるB加工性に優れる、
などの必須条件があり、メガネレンズの評価はこれらの総合評価で判断する必要があります。

必ずしも値段が高ければ高いほど良いレンズということにはなりませんので、ご自身の度数と厚み、重さのバランスを考慮すれば、
お客様に最適なレンズを選ぶことができます。


レンズの収差 累進多焦点レンズ