ブルーライトについて
近年、パソコンやスマフォから発せられるブルーライトをカットして疲れ目を軽減させる目的で多くのレンズメーカーからブルーライトカットを謳ったレンズが販売されています。
「ブルーライト」とは、可視光線に含まれる青色の光です。
下図のように白い光をプリズムで分光すると光のスペクトルとして7色の色を観察できます。
概ね、波長により色を分類すると下図のようになります。
図:カラーコーディネーター検定試験テキストより
ブルーライトと呼ばれる青色光の範囲は450~500nm(ナノメーター)の波長になります。
《日本医用光学機器工業会の青色光カットに関するガイドラインでは、紫外線を含む380~500nmを青色光として「人が青色として感じる光」を青色光と定義しています。》
この青色光は拡散しやすくまぶしく感じる光であるといわれていますが、PCディスプレーの白色を再現するためには、欠かせない光です。
そのブルーライトは自然光、白色光に含まれていますが、パソコンやスマフォから発せられるブルーライトは、眼疾患を発症させる危険はありません。(加齢黄斑変性の原因となるとの臨床結果はまだ確立されていません。)
もっとも注意しなければいけないのは太陽光の強い光です。(そのため、季節を問わず晴天時にはサングラスのご使用をお勧めします。)
ブルーライトカット・PCレンズ
しかし、発光しているPCやスマフォのディスプレーを長時間見続けることは眼と脳に負担となり、疲れや眼の健康にはあまり適さない環境です。
そこで、青色光を軽減しなるべく自然な色調で見せるレンズとしてニコン・エシロールが開発した「シークリア・ブルー」という、特殊コートで青色光を反射させて、青色光を軽減するレンズが登場しました。
これは、レンズに染色されたカラーでブルーライトを軽減させるのではなく、無色のレンズに青色光を反射させる特殊コートを施したレンズで、青色光の透過を軽減したレンズですが、その後、他社も追随して同様のブルーライトカットレンズを開発し、現在ではどこのレンズメーカーでも販売しており、現在も流通しているブルーライトカットPCメガネは大半がこのタイプです。
無色のレンズといっても青色光が軽減されるため、ブルーライトカットレンズを通して見ると、黄色またブラウン色に見えます。
青色光を反射させ軽減させるブルーライトカットレンズ
裏面で見るとよくわかりますがレンズ表面がブルーに反射します。
通常の無色レンズ、レンズ表面の反射光を軽減させるためグリーン色がわずかに残ります。
無色のレンズにブルーライトカット・コートを施しても、見え方はブラウン色に見えますので、「クリアレンズでブルーライト○%カット」という宣伝は、まぎらわしい宣伝です。
また、ブルーライトカット・コートのレンズと同じように、ブラウン系に染色されたレンズも青色光は軽減されます。
ブラウン10%の濃度で染色されたレンズ。
ブルーライトカット PCレンズのメリットは?
ブルーライトカット・レンズには、レンズ表面で青色光を反射させてブルーライトを軽減するタイプと、カラーレンズで青色光を軽減させるタイプの二通りありますが、両方を比較すると、前者は、青味の強い反射がレンズ表面に残るため、反射光のチラツキやレンズ裏面の反射光によるゴーストが多少気になることがありますし、それらが起こりにくいという面ではカラーレンズタイプの方がすっきり感があるようです。
どちらも共通のメリットとしては、光の軽減とコントラストの向上があります。
老眼がない10~30歳代で、軽度の近視から正視のかたなら、度数の付いてないブルーライトカット・レンズで光を軽減させることにより、眼の疲れを軽減させることができますが、遠視がわずかでもあるかたや、調節力が弱くなってきている方の場合は、PCメガネだけでは不十分で、やはり、調節力を助けるための度数付きのメガネが必要になってきます。
度無しのPCメガネに効果を感じる人…老眼がなく、軽度の近視から正視のかた
度無しのPCメガネに効果を感じない人…パソコン等の近方視で調節に無理が生じているかた
また、光の感じ方には人それぞれの違いがありますので、ブルーライトカットレンズの大半を占める、イエロー、ブラウン系のカラーよりも別系統のカラーの方が見えやすく楽に感じる人もいらっしゃいます。
その別系統のカラーでもPCやスマフォの光を軽減できますので、店頭でお確かめください。
※検査をご希望のお客様はご予約をお願いします。
optic RAINBOW オプティック レインボー
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